2007年7月30日 (月)

急上昇

 海の底から、空へ出るのだろうか。それとも噴射が起こす水しぶきなのだろうか。後ろに向かってGがかかる。動けない。目の前に細かい泡が浮いた海が見える。だんだんと海は明るくなり、一瞬真っ白な波しぶきとともに外へ出た。
 海の表面は穏やかで、空は真っ青に広がっている。
「海は穏やかなのですね。」
「そうですね。穏やかな日もあれば、荒れ狂う日もありますよ。」
「そうなのですか。わたくし、海をこんなに近くで見るのは初めてです。」
「宮からはお見えになりませんからね。」
「とても美しい。あなたはいつもこの海をご覧になっているのですね。」
 そう会話をしているうちに、目の前に広がる海は遥か下方に移り、そのうち空しか見えなくなった。

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七色に輝くもの

 場所ははっきり覚えていない。
 私はそれがうまくできているのかどうかを確かめるためにそこへ行った。
 そこは何かを製造しているところで、イツキノミヤに携わる者達が黙って働いている。誰かが私に説明をする。
「あのようにして鏡の表面になるものを作ります。」
「どうやって形にするのですか?」
「あるものを加えて液状化します。それを流し込み、鏡の表面とするのですよ。」
 フラスコのようなガラス容器の中に、土のような石のような物が入っていた。そこへ何かを流し込んでいる。
 撹拌しているうちにそれは液状と化した。きらきらと赤や青、緑のような玉虫色のような輝きを放ってくる。
 ガラス容器ごと水のような物で冷やすと、土色をしていた原料がぴかぴかと光り輝く金属(鉱物?)に変化した。
「この作業に携わっている者達を紹介しましょう。」
 そういって、誰かは、作業している一人一人を指さしながら、その者達の名前を挙げていく。実は聞き慣れた名前。

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本当の首謀者は・・・

 夜、だと思う。うっすらと照らす月明かりのもと。
 欄干のついた縁を目指して、私は進む。慣れた宮とは違い少し位置関係がわかりにくかった。
 あまり背の高くない、それでもがっしりとした男が私を誘導する。
「おおきみ、足元にお気を付けになって下さいませ。」
 ささやくような小さな声に私は肯いたが、彼には見えただろうか。 薄く青く光る夜空にくっきりと欄干の影が見えていた。柱の向こうに愛しい媛がいる。
「母君。」
 小さく呼ばれて、私は彼の媛に駆け寄った。
「やっと、やっと逢えました。」
 そう答えながら、私は娘を胸に抱く。
 その時、男は、私達を守るように身を乗り出し、剣を抜いた。いつの間にか、何人かの刺客が私達を取り囲んでいたのだ。
「媛、お逃げなさい。」
 その声に、媛は従者に手を取られて、風のように逃げていく。それを確認した男は、刺客達に向かって声を放った。
「こちらにおわすは、どなたと心得る?!私は、ウチツオミ・ナカトミノカマタリなり!」
 その名前に刺客達が動揺するのが感じられる。と、もう一つの声が闇を裂いた。
「カマタリであったのか。」
 それは、私の息子の声だった。
「ヒツギノミコ・・・・。」
 呆然としたようなカマタリの声。
「おまえが指定した場所がここであったとはな。」
「恐れながら、ミコ。なにゆえに?」
「今宵、ここに謀反人が現れると密告があった故。」
 息子は何を言っているのか・・・。 
 我が娘と会うことを許さなかったのはこの息子だ。それが、今夜、闇に紛れて一目会わせようと、息子の腹心であるウチツオミがそう言ったのだ。そうして、私はカマタリの案内でここいる。
 二人の会話を聞きながら、私は、いつか、この息子に殺されるのではないかと、そう思うのだった。

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竜王山その2

 川幅はどうだろう。5メートルあるかないか。いや、もっと広くて10メートルくらいあるかも知れない。
私は川の横の平地に立って風景を見つめている。その平地は川と同じくらいの幅で、河原なのか、道なのかは覚えていない。右手にはすぐ近くの山の木々が目視できる。
 ふと気がつくと、私は一人ではなく、もう一人男性がいた。その男性は、私の知っている人でHさんだった。
「きれいな風景ですね。」
 私がそういうと、Hさんは肯いて、前方を指さす。指された方向には美しい稜線をした山があった。
「あれは、かんなびです。」
「そうですか。とてもきれいな山ですね。」
「あの山は、竜王山と言います。」
 遠くに見える故、緑と青が合いまったような影を見せ、山はある。少し薄曇りの空にくっきりと形を見せ、山は静かにその場にあった。
 静かな場所だった。川のせせらぎが心地よく耳に響いていた。

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竜王山その1

 家族で旅行に行った夢。

 お泊まりはペンションのようだった。一軒家のようなところ。
 案内された寝室は海(湖)に面していた。大きな窓を開けると紺色の水面と雲一つない空が広がっている。目の前にはなだらかな稜線の山が見える。
「かんなびかな。」
 そう思えるほど美しい山だった。
 山のすそ野に高速道路のような道が走っている。こちらから見ると、その道は水面に沈んでいくように見えた。
 遠目に標識がたっているのが見える。よく道路で見かける案内標識のようだ。かなり遠くにあるはずの標識のビジョンが目に見える。
 地名と距離数が書いてあった。距離は覚えていない。けれど、その山の名前は「竜王」と書いてあった。
 深い深い緑が生い茂る山であった。

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2007年7月16日 (月)

続けて二つ

二つ続けて夢を見た。

まずはじめ。
 天に輝く太陽に向かって、神名を告げれば、契約が出来る。

続けて。。。。
 久しぶりの竹林の里である。相変わらず、ここはゆったりとした時間が流れている。穏やかな昼下がり。私はとじの話し相手をしていた。
とじ「お力を貸していただきたいのじゃが。」
私 「私などが力になるようなことは、何もないでしょう。」
とじ「いやいや。あの方は、こういうことには疎い故。わしも年老いて、今生の事情はよくわからぬ。」
私 「(苦笑)私にわかることですか?」
とじ「お雛様がほしいんじゃ。」
私 「お雛様?」
とじ「さよう。あの方にお雛様を二つ用意して差し上げねばならぬ。」
私 「ふたつ?ですか?」
とじ「そうじゃ。ああ、どんなものがよいのかのう・・・。」

とじは、困ったような嬉しいような声音でそう言った。

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駐車場

 かなり急な坂だった時間は夕暮れから夜へと変化していく頃だ。
 山の中の村のようだ。そう広くない道。坂道を車で行くと左手に病院のような学校のような建物が建っている。
 森の中に立っているかのような建物で暮れゆく薄闇にコンクリートの壁が部分的に見えた。
 大きなカーブを超えてしばらくいくと、村の中心部に出る。
 小さなスーパーがあって、車が5台ほど止められる駐車場があった。缶ジュースでも買おうと車を止め自販機に向かう。
 ふと気がつくと二人連れの男性が駐車場の端から、外を見下ろしている。そのスーパーは崖のようなところに立っていて、駐車場から下を見るとかなりの高さがあった。
 二人連れの男性は、磁石を取り出したり、数珠を取り出したり、カメラを取り出したりして、何か調べているようだった。
 何をしているのだろうと不審に思いながら、自販機でジュースを買った。ガシャン。その音に二人は振り返る。目が、合った。二人の男性は、思い出すように首を傾げ、やがて、合点がいったように微笑んだ。懐かしい笑顔だった。
 そこで、私は夢から覚めた。まだ、SさんともPさんともお会いしていない頃。お二人が初めて三輪へ行った頃の夢。

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そんなこといわれても。。。

 私は子供を産む直前までグラフィックデザイナーという職業に就いていた。雑誌の編集もどきもやったことがある。最後の会社では、企業案内のパンフ、会社社長の自己伝、求人広告、派遣会社の社員報などを作っていたのだが。。。。
 その会社の社長から電話がかかってきた。「大きな仕事があるから、是非おまえに任せたい。」そういわれて誇らしくない奴はいないだろう。私は喜々として、会社に向かった。
 会社の社長室には、社長とどこかの会長なのかご老人が座っていた。社長曰く、そのご老人が「世界で一番えらい人から20人の話を聞き、まとめ、本にしろ。」と言っているらしい。「金に糸目は付けない。アポイントも取ってある。」らしい。「では、こういうレイアウトで、こういう編集の仕方でよろしいでしょうか?」と聞くと、「すべて任せるから、好きにやってくれ。」と言われた。
 これは面白い仕事だ。予算も度外視。好きなように、好きなだけやっていいなんて、滅多とないぞ。とても喜んだ私はご老人に聞いた。
「では、どなたのお話しを?」
「それは自分で判断してくれ。」
「は?」
 そこで夢はとぎれた。

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ソフトクリーム

 ずいぶん前の夢。夢の中で私は、小学校1年生くらいの男の子の世話をしていた。彼を連れてショッピングセンターへと買い物へ行く。どうやら、この子は私の子供ではなく、とても身分ある人の子供で、私はそのお世話係と言った感じだった。
 ショッピングセンターへ着くとアミューズメント広場があって、そこに老人が待っている。私はその老人に男の子を会わすためにここで待ち合わせをしていたらしい。ふと気がつくともう一人男の子の世話をする女性がいて、私は彼女よりも地位が上らしく、老人に挨拶してくるから、男の子を頼むと言っていた。
 少し離れたところに座っている老人に挨拶をし、私は、本当にこの人に彼を任せていいのかどうか悩んでいるのだ。
 老人としばらく会話をした私は、この老人が本物で、まさしく彼を任せるべき人物だと思ったらしい。彼を連れてくると席を立った私に、老人が言った。
「ついでにこれでソフトクリームを買ってきてくれ。」
「若君の分も買ってきてよろしいのですね。」
「ああ、一緒に食べるから。」
 私はソフトクリームを注文し、彼と彼女を呼んだ。
 そこで、目が覚めた。なんじゃ?こりゃあ?

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燃えてるよ

 偶然母と出会った。店先で二人してあれやこれやと物色する。
 店の向かい側にはこっちを向いてベンチが置いてあった。そのベンチに50代くらいの髪の長い女性が寝そべるように座っている。
 らちも明かないことを私たちに愚痴ってくるのだが、そのうち彼女の背後から煙が上ってきた。燃えているんじゃないかな。髪の毛の中に小さな炎が見える。彼女は知ってか知らずかその炎を手で消し去る。まるで、髪の毛によってきた虫でも追い払うような仕草で。
 しばらくするとまた、火がおこってくる。炭火の火をおこしているように。燃えてるよ。。。。まじ。大丈夫かい?聞いているのに知らん顔。髪の毛のあちこちから炎を出して、彼女はずっとしゃべり続けていた。

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修行場

 山の奥。まるで新興宗教団体の修行場のような場所。
 私たちは、そこへ連れられてしまった男性を取り戻しに行ったのだ。
 女性ばかりで3人ほどで、そこへ行き、直談判をした。
 そこの代表者が、「それほど言うなら、返しても良い。が、あなた達も3日だけ、ここで同じように過ごすこと。それが条件です。」と言う。
 私たちは3日で彼が帰ってくるのならと、そこで過ごすことにした。
 そこは、男女別々に部屋が別れていて、それぞれ、団体行動をしているようだった。
 皆、一様に、白い服を着ている。
 建物の中には長い階段があり、そこを、修行している彼らが行き来していた。
 ちょうど、次の日が祭りらしく、その準備にごった返している。
 私たちは、彼を探して、その行き来している人々を見つめていた。
 そして、私は彼を見つける。
「慎さん!」
 私は彼をそう呼んだ。彼はほっとしたような顔をして、私の手を取った。
「来てくれたんだね。今夜、外で待っているから。」
 私は頷いて、慎さんの手を離した。彼は、人混みに紛れ、姿を消した。 慎さん」は高校生くらいの少年だった。
 背は170センチ前後。細身の体躯。二重瞼の美しい瞳をしていた。

 この夢は、まだ、ニフティ、FKYOTOの存在など知らなかった頃の夢。

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誰かが飛ばした想い・・・

 こんな事があった。 これは実際に体験したことなのだけど・・・。
 ある年の夏。7月の下旬の頃のお話。土曜日。午後11時30分頃。
 眠っていたら、急に胸が苦しくなった。
 痛いような、ため息のでそうな、 叫びだしたいような、苦しさ。やるせない、苦しさ。
 これは私の想いじゃない。誰かが想いを飛ばしている。眠れない。1時間ほどしてその痛みは消えた。
 ほっと息をついて窓の外を見ると満天の星の中、半分欠けた月が 冴え冴えと下界を照らしていた。
「おいおい~~~、どうしろってんだよ!」って言う状態でした。(^^;)
 これが3日間も続いて、こっちの身が持たんと言うことで 該当しそうな人、何人かに電話したところ、見事該当者にヒットした。思わず、笑ってしまった

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三輪山にて・・・

 冬至の三輪山へ仲間と行くと言う夢。
 昼間はいろんな所をまわったのだろう。宿へ着くとみんな思い思いにくつろいでいる。
 夕食を終えたあとは、ひとつの部屋に集まって、雑談していたようだ。
 突然、大神神社へ行くとAさんが言いだした。夜の神社は危険だ。それを承知でAさんは行くという。
 Aさんが確認すると、BさんもCさんも行かないと言う。
 私は、父なる大物主にお伺いを立てるため一緒に行くと言った。
 他の女性陣が行きたいと言ったが、私は「だめだ。」とくぎをさす。
 Bさんも「行かない方がいいですよ。」と言っていた。
 Aさんと私が宿を出ようと靴を履いているとDさんがやってくる。
「どうしたん?」Aさんが聞いた。
「私も行きます。あそこで行くと言うと、みんながついてくると思って。」
と、Dさんが答える。
 大神神社の鳥居の前まで来たときに私は2人に告げた。
「何かあったら、二人ともおいて私は逃げるからね。」
「そりゃあ、そう。お互い自己責任な。」とAさんは言った。
「Dさんに何かあっても置いていくよ。」と、私が言う。
「わかってますよ。でも、あなたに何かあったら、私が守ります。」
 唐突な言葉に私とAさんは唖然とした。
「それでも。何かあったら、私はDさんを置いていくよ。」
 私は、Dさんにそういった。
「いいですよ。置いていってください。」
 Dさんはそういって微笑む。
 そうして、3人は鳥居をくぐって行った。

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 洞窟を通ってどこかへ逃がしてもらう夢。
 しめった洞窟の中を、背の高い青年に掴まって歩いている。
 足元のよろめく、歩きにくい洞窟だけど、歩かないと命がないのだ。
 赤の仮面を付けたグループと青の仮面を付けたグループがそれぞれの部署で待っていてくれて、右だ、左だと教えてくれる。
 そのうち、足元には水がひたひたと寄ってきて、波の音が聞こえた。
 洞窟の出口まで来て、青年が私を抱きしめてくれた。
「ご無事で・・・・・。」
 彼の瞳に光ったのは涙のようだった。
 最後までついてきてくれた青年と別れるとき、胸が張り裂けそうな痛みを感じて、泣いていましたっけ。

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ジャンプ

 近未来なメタリックな渦巻きの建物。
 内側の壁には階段が付いていて、それを上ることもできる。
 体得した者は、ジャンプしながら、空を飛ぶこともできる。
 気をためて、ロケット噴射のように気を噴射しながら、上へ上がっていくので、少し時間がかかるけど。
 私は練習中で、途中でくたびれて落ちていきそうになる。
 そしたら、誰かが空中で支えてくれた。(いい男!)
「お疲れになりましたか?」
 そこで目が覚めました。

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だから、何?

 少年の思いが、殺戮を引き起こす。
 人としての感情も何もない。伝わってくるのは憤りや恨みだけ。
 情けや哀れみや、そんなモノはいっさいなく、ただ、対象となったモノ達を微塵もなく消し去る。
 余りの現象に動き出した組織は少年の思いが原因であることを突き止めた。
 探し出した少年は、心を閉ざし、成長することを拒否していた。
 組織に命じられた女性は、少年を救出し、病院へ連れて行く。
 栄養状態も精神状態も枯渇しているような少年は点滴や投薬を受け、
 とりあえず、少年らしい体つきに戻っていった。

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パソコンの調子が悪いんですよ。

 朝方見た夢はSさんとSSさんと背の高いとっても細い御仁と女性3人くらいで飛鳥へ行く夢だった。
 一日目に、一度宿へ入り、どこかへ行ったのが、男性陣は自転車で来ていて、女性は車だった。
 宿へ別々に帰ると、男性陣はまだ帰ってなくて「ど==せ、MSしてるんだよ~~~。」と女性陣は話している。
 すると程なく男性陣が帰ってきて、「写真取ってきたから見せたげるよ。」と部屋へ帰っていく。
 2日目は、何処をまわっているのか自分でもよくわからない。
 大きな川が流れていて、その向こう側にこんもりとした森がある。
 SSさんと二人で、すれ違った観光客に「あれが、宇治ですよ。」と説明していた。
 みんなで旧家を資料館のようにした家に行くことになる。
「前に夢で行った家とは違う。」といいながら私は部屋をまわる。
 Sさんが「そりゃあ、そうでしょう。ここじゃないモノ。」と笑っていた。
 途中、広い道を歩いていると携帯がなって、Hさんからだった。
H「どなたがきてらっしゃるんです?」
私「SさんとかSSさん。7人だよ。」
H「皆さんによろしく。」
私「代わろうか、誰かに。」
H「いえ。いいです。」
H「パソコンの調子が悪くて。」
私「大変だね。」
H「友達からソフトを借りたんだけど、 うまくセットアップできないんです。」
私「ま、よくある事じゃないの?」
H「私的にはあまりそういうことはないんですけど。」
私「(^^;)」
私「SさんみたいにHPがうまくいかないかも。」
H「それは遠慮したいですね。」
と、話して電話を切ると言う、夢だった。はてな?

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さて、それは何処か・・・

聖法王は童女を連れて、各地をまわった。
そして、伊勢の御山へたどり着いたとき、少女と一緒に山へ入られた。
そこが、聖徳太子の死去の地である。

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楽しくない夢

 U市の近くの小さな村。
 小さい村なのに、村の鎮守様は式年遷宮される。
 しかし、現代に至ってはその秘技もいいかげんで村人の男達の都合の良いところしか伝わっていない。
 古殿地の管理も凄まじく、古い社は荒れるにまかせている。
 式年遷宮に村の若い娘が贄として捧げられる。
 遷宮の儀式のあと、娘は村の男達に犯される。
 贄として捧げられた娘はそうして毎年、男達の相手をし、次の遷宮の時には人知れず姿を隠してしまうのだった。
 社の前には大きな池があった。
 吐き気のするような夢でした。

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旧家

 その日、私は友人とその小さな娘さんと3人で旅行に行っていた。
 どこかの古い町らしい。ある旧家が民俗資料館として公開されている。
 私たちはなぜか2階が入り口になっているそこへ入ることになった。
 入り口を入ってすぐには大きなガラスケースがあり、本物らしい甲冑が飾ってある。
その甲冑の前に、地元の老人たちが作ったかのような、小さなマスコットがあっておもしろい。
 階段があり、その曲がりぎわ、壁の厚みを利用したところに造花が飾ってあった。
 ここからが不思議だ。確かに資料館で、照明も旧家にあるまじき明るさで、人気もあったのに。
 階段を下りた瞬間に、私は一人となった。誰もいない。気配もない。
 と、言うより。まだ、朝早すぎる時間、家人は眠っている。そんな雰囲気だ。
 階段を降りた突き当たりは壁になっている。
 突き当たりの壁まで、右手には障子で仕切られた部屋がひとつ。かなり広い部屋のようだ。
 左手を壁づたいに行くと、突き当たりの壁の手前に引き戸がある。ちなみに、突き当たった壁の続きは玄関だった。
 私は左手にある部屋に入った。その部屋は4畳半か6畳の部屋で、茶箪笥などが置いてある。腰高の窓が2カ所。
 その部屋は二間続きになっていた。上半分は障子で、曇りガラス、板、という戸が閉まっている。すべてはずせば二間続きの広い部屋になるだろうに、なぜか、続きの奥の部屋は一段高くなっていた。
 戸を開けると奥の部屋は八畳か十畳の広い部屋で、何も置いてはなかった。戸と反対側はふすまではなく、板戸がはまっている。その真ん中には神棚があり、御簾がかかっていたような、ちょうちんがぶら下がっていたような。今ひとつ覚えていないが・・・。
 とにかく、あまりの静けさと、明けかける朝の光に私は思わず正座をし、その神棚を伏し拝んでいた。

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右目の痛みは癒える

 その夢で私は最初は女で、最後は男だった。旧知の仲間と再会した。
 5人くらいの気心知れた仲間同士、再会を祝って、飲みに行くことになる。(この辺私はまだ女性である。)
 その中の一人の女性は私をとっても懐かしがってくれた。
 彼女が私に好意以上のものを抱いてくれているのが伝わってくる。
 彼女は仲間内の男と恋仲にあったらしいが、最近別れたらしい。けれど、男の方は彼女に未練があるようだった。
 さて、男の行きつけの店へみんなで向かう。みんなより先に私と彼女と男がついて、靴を脱ぎ、店の中へ入った。
 カラオケボックスのような狭い店内には一組のカップルが隣にいた。
 これじゃ、全員が入れないなと思っているのに、男はすでに一人の客がいる席に私たちを招く。
 私と彼女は隣同士に座り、男と客は向かい側にいた。その客は彼女をじっとなめるような目で見つめている。
 客の視線と男の態度に不信感をもった私は男にかまをかけた。
 するとやはり、男は彼女をその客に売ろうとしていたのだ。
 私は彼女の手を引き、さりげなく、席を立ち、店を出ることにした。
 店を出ると靴がなくなっている。けれど、かまわずに二人で走り出した。
 雨が降っている。すでに深夜。しかし、街は祭りでにぎわっている。
 あの場所に行けば、逃げなくてもいいと言うところまで来て、私は誰かに撃たれ、右顔、目の横に玉が埋まってしまった。(この瞬間に私は男性になっていた。)
 撃ってきた誰かは、私とは違う他の人間を狙っていたようで撃ってしまってから、「しまった」という雰囲気を残し、逃げ去ってしまった。
 私は右顔からなま暖かい血を流し、倒れている。
 彼女は半狂乱になっていたが、私の励ましの声に冷静さを取り戻し、私の右顔から玉を抜き取ってくれた。
 けだるい痛みを感じていた右顔は徐々に楽になってゆき、私は彼女の膝で安らいでいた。

 夢の中のその後。
 私は彼女が残したいろいろなものを整理しながら、彼女の面影を懐かしく思っている。
 彼女はどこかへ旅立ってしまったようで、近くにはいない。
 でも、彼女の存在は自分の中にあって、それを懐かしんでいる。
「いつか、また、逢えるからね・・・。」
 そうつぶやく私がいた。

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人をうまく使うのがおまえの仕事だろう!!

 時にはテレビドラマのワンシーンのような夢を見ることもある。もうずいぶん前に勤めていた会社が出てきたり、学校が出てきたりするのだが、意識は今の自分だ。
 その当時に憤っていたことを今更吐き出すような夢も見たりする。よくわからないが、いいたいことを言ってすっきり出来る夢は、まあ、まだ見ていて、楽しい方かも知れない。

 とある事務所である。会社のようで、広すぎず狭すぎない事務所内には、適当な感覚で机が並び、20人弱の人間が働いている。(人間の数はもっと少ないかも知れない。机が15~20くらいあったので・・・。)
 パソコンが置いてある机やドラフターがあったが、何をしている事務所なのか見当は付かない。
 私はその会社の社長だか部長だか、とにかく管理職の人間のもう一つ上の立場にいるようだ。
 一人の男性が一生懸命仕事をしている。まじめで努力家のようだ。仕事をしていると言うことに喜びを感じているように、働いている。
 が、どうやら、うまく仕事が進まないらしい。それも凡ミスを連続して、気落ちしているようだった。
 あまり落ち込んだ様子だったので、何か他に出来る仕事はないかと周りを見回した。すると、電話の応対もままならないような新入社員や、パソコンのパの字もわからない年輩の社員がうろうろして、業務の妨げになっているのに気がついた。
 私は特権?をいかして、彼に新人やパソコンの教育をさせた。するとどうだろう。彼は実に的確に、確実に彼らの指導していく。訳のわからない常識を振りかざす相手に向かって、時には毅然と、時には優しく、時には叱咤し、うまく彼らを指導していった。
「人を指導するのが上手だね。」
 そう私が声をかけると
「これでも自分は短気な方なんで、むっとすることも多いんですが、この会社にとって大事なことは人材だと思うのでこらえて頑張っているんですよ。」
と、照れくささを隠すようにポーカーフェイスを装って答えた。
 その時、彼の上司が別室から(上司の部屋は別室となっていて、上司はそこにいたようだ。)先ほど彼が凡ミスを犯してしまった書類を手にやってくる。
 彼を見つけ、その書類を叩きつけるように突きつけて、彼に怒鳴りはじめた。
「なんだ、これは!こんな簡単なことも出来ないのか!この穀潰しめ!」
 穀潰しとはまた時代がかった言葉だと、私は思いながらその上司と彼を見ている。
 上司はおよそ関係ないだろう彼の人格をも否定するような言葉を投げつけ、彼を罵る。彼はうつむきかげんに頭を下げ、拳をぎゅっと握りしめていた。
「おまえなんか、もう、会社に来なくていい!」
 そう叫ぶ上司に、私の怒りが爆発した。
「現場にも出ず、社員の仕事ぶりを見ずに、重箱の隅をつつくようなことをするな!」
 彼がいかに指導力に長けているか、仕事が出来るかを、上司に説明し、指導された社員がてきぱき働き、さっきとは雲泥の差で業務がスムーズに進行しているかを見せた。
「おまえの仕事は凡ミスを見つけることじゃない。そんなものは校正係にさせておけ。人をうまく使うのがおまえの仕事だろう!!有能な社員の登用の仕方を間違って、社の損益を生み出すようなら、おまえが会社に来なくていい!」
 烈火のごとく怒っている私を呆気にとられたように見つめ、上司は、愕然としている。
「人を侮辱する前に、自分が反省しろ!」
 その言葉に上司は深く息を付き、頭を下げ、自分の部屋へと帰っていった。
 他の社員たちは、そのやりとりがなかったかのように、自分たちの仕事に没頭している。
 彼は、とても複雑な表情で私を見ていた。

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天気・・・なれど、波高し

 こんな日だというのに、深い緑は変わらない。不思議と穏やかさの漂う静けさの中、私は従者と二人、道を急いでいる。
 それなのに、あまりの現実味のなさに、いつしか私は歩を緩め、そこかしこを愛でるようにゆったりとした気分になっていた。
「お急ぎくださいませ。」
 従者はそういって私をせかす。
「わかっています。けれど、今日が最後の日ゆえ。」
 わかっている。私は生き延びねばならないふと気がつくと入り江の近くまで来ている。
「こちらでございます。もう少しで着きますゆえ。」
 舗装はされているものの、こんな道を歩いたことのない私を気遣って従者はいたわるように、励ますように、私に声をかけた。
「大丈夫です。」
 私はそう微笑んで、歩調を早める。
 目の前に海が広がる。すでに、艦隊はそろっていて、いつでも飛び立てるようになっていた。
「こちらの艦にどうぞ。」
 私は言われるまま、その艦に乗り込む。
 艦の上では一族の者達が最後の晩餐を行おうとしていた。こんな日だというのに、こんな時というのに、何をのんきな。私は少なからずの憤りを感じたが、平和に慣れ親しんだ彼らに、自分の得になることしか考えない彼らに、この期に及んで言うこともない。
 艦隊がざわめき出す。
 一瞬、空がやんだ。
 その瞬間、私には何が起こったのかわからなかった。
 高い波が私の前を覆った。
 次の瞬間、目の前にいた何十人もの一族が消えてしまった。
 波しぶきに目を細め、私はただ立ちつくしていた。

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鳴神の道は細くて険しい

 岩や石、木組み、などでできた細い道を歩いている。
 私は家族とその道の脇にある比較的なだらかな道を一緒に歩いていた。なだらかな道に沿って川が流れている。
 上の娘はPさんやSさん達と先に行ったようだ。私は旦那さんと下の娘と3人で後ろから来る誰かを待つことにした。
 細い道となだらかな道とが交差する広い場所。
 私たちのそばには二人のご老体が立っている。独りは背が高く、独りは背が低い。
 待っているその人が待っても待っても来ないので、ふと
「早く来ないかな。」
と、私はつぶやいた。
 そうしたら、背の高い方のご老体が
「鳴神の道は細くて険しい。」
という。その言葉に至極納得していると、もう一言。
「待っていてあげなさい。そうはかからないから。」
 私はうなずいた。
「大丈夫。独りじゃないから。」
 そう声をかけるとその人は微笑んでゆっくりと歩いていた。
 待っているだけある。
 ただ、待っていて、その人が追いついたら、また、私は歩き出すのだろう。
 ただ、待つだけ。それだけでも、人は救われるのだろうか?

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滝の裏側

 深い深い緑の中だった。下方には川のせせらぎが聞こえてくる。誰も足を踏み入れることのできそうにない、深い山の中SさんとHさんの男性二人とMさんとHさん(女性)と私の5人で山奥の小さな滝のあるところへ行く。
 まるで大きな鳥の背に乗って、その場についたように、空から舞い降りて私たちは、その滝の落ちる水際に着いた。(最近になって、大きな鳥の背ではなく、天鳥船?のようなもので、どうやら飛行機らしいと、思い当たる。エンジン音はしなかったので、現代の燃料を使っていないようだ。)
 とても濃い緑。鮮やかでとりどりの緑の中、清冽なしぶきをあげて滝は落ちる滝の裏側に小さな祠があった。白木の伊勢神明造り。
 水しぶきをくぐり抜け、私たちは祠の前に立つ。
 すると、この世のものとは思えないほどの美しい女性が現れた。まぶしいほどの美貌。そして、漂う少女のような清らかさ。
 彼女は私たちに何かを語りはじめた。その内容はほとんど覚えていない。
 しかし、目覚める瞬間に「そうか、Hさんは龍神なんだ。だからか。」と、至極納得している自分がいた。そう、彼女はHさんを「龍神」と呼んだ。
 そして、Sさんが言った。「この年でそれを自覚するのは辛いことでしょうね。彼にとって苦痛にならなければいいが。」そう語るSさんの表情は至極複雑で、哀れみと苦しみと愛しさが混じったような顔になっている。
 ちなみにHさんは2000年現在33歳である。「人のためと思うな。。。。この世のためと思え。。。。」
 言葉は・・・・。ただ、言葉である。どこまでが夢で、どこからが現実なのか・・・・。

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行く先は・・・

 2年ほど前、まだ、SさんとPさんに出逢ったばかりの頃。まだ、お二人の顔も、姿も本名も知らなかった頃の夢。
 緩やかな上り坂。道の右側には等間隔で灯籠が立っている。道の左側には川が流れていた。
 少し上を見上げると、遠くにハイウエイなのか回廊なのかわかりにくいが、そういうものが道の上を横切っている。
 私はPさんと二人でこの道をゆっくりと歩いていた。行く先は「狭井神社」という名前のところである。Pさんは歩きながら、いろんな話しをしてくれたが、肝心な部分は聞こえない。 Pさんの容貌は、身長は170センチ前後。細身の体。
 一度話し出すと饒舌になるのか、それとも黙っていては気詰まりなのか、とにかく話しが終わらない。
 私はいちいち頷き、質問しながら、その話を聞いていた。
 そして、私たちは神社の前につく。鳥居をくぐろうとしたときに私たちは、Sさんに止められた。
 Sさんの後ろには修験者のような服を着た老人がいる。Sさんはその老人に私を止めるように言われたのだろうか?
「入ってはいけない。今は、入るときではない。」
 Sさんは中央アジアの遊牧民のような、中近東の貴族のような、民族衣装のような服を着ている。左手にはギターのような楽器を手にしていた。SさんもPさんと同じくらいの身長で、やはり細身だった。
 Pさんはかすかな微笑みを浮かべ私に「行きましょう。」という。
 厳しい顔でSさんは、私を制した。
 私は迷ったまま、PさんとSさんの顔を見比べていた。

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竹林の里で

 山道をバスは走る。その日はとても天気が良くて、日が燦々と降り注いでいた。
 僕はバスに揺られながら、今がどこか遠い日の夢でも見ている感覚に暫し戸惑ってしまう。
 でも、これは明らかに現実だ。竹林を抜けるとバス停がある。乗客は僕をのぞいて誰もいない。静かすぎる昼下がりだった。
 バス停で降り、しばらく行くと、村が見えてくる。新緑の覆う山々がきれいだ。ここへ来るといつも心が洗われる。
 早乙女達が田植えをしている。ここは女ばかりの村だ。彼女たちは僕と目が合うと頬を赤らめて、伏せるように会釈し、挨拶をした。
「主(ぬし)様、ごきげんよう。」
「主(ぬし)様、お久しぶり。」
 僕は彼女たちに微笑みで返す。連なる田圃が終わると菜の花の咲き乱れる畑が続く。
 畑のそばには老婆とその孫娘、孫娘の母が畑仕事をしていた。
 老婆のそばで遊んでいた5つくらいの少女が僕に気づき、走ってきた。
「主(ぬし)様、どうなすったの?こんな急にいらっしゃるなんて。」
 少女は無邪気な瞳でそう問いかける
「ちょっとね。ここに来たくなったんだ。」
 少女の目線にあわせ、かがんで返事をしていると、少女の母が顔色を変えて走ってくる。
「申し訳ありません。おそれ多い。これ、礼儀をわきまえて。」
 最後は少女に言いながら、母親は頭を下げた。
「かまわぬよ。子供は宝だ。」
 少しふくれっ面になった少女の頭をなでながら、僕は母親にそう答える。母親は恐縮して、頭を下げ、少女の頭を無理に下げた。
 僕はにっこりと笑い、手を振って少女に別れをつける。
 そうやって、いくつかの畑や田圃を見回りながら、「ここはいい。」と僕はつぶやいていた。
 帰りのバスを待っていると、村の長である「とじ」がゆったりと現れた。「とじ」もずいぶん年を取った。「とじ」は僕の乳母でもある。
 幼い頃、僕はここで育ったのだ。
「○○○○さま。」
 そう呼ぶ声も、幼い頃から聞き慣れた発音、そのままだ。
「これを持ってお行きなされ。」
「これは?」
「とじ」が差し出した手のひらには小さく折り畳まれた紙がある。
「苦虫を封じるくすりじゃ。」
「苦虫って・・・。僕には、今必要ないよ。」
「いんや、必要があるから、ここへきなすったんじゃ。表で何かあったと見える。あまりよいお顔をしておらぬ。 苦虫が出てきておるのが、その証拠。」
 僕は苦笑した。「とじ」には隠せぬ。そう思う。
「わかったよ。ありがとう。」
「いつでもかえって来なされ。ここは御身のふるさとじゃ。」
「ん。そうするよ。心配させて悪かった。」
「いんや。必要があるから、我らはここにおる。おたっしゃでの。」
 そういうと、「とじ」はくるりと背を向けてまたゆったりと消えていった。
 バスが来る。夢のような空間を残して、バスは現実へと帰っていった。
 *「○○○○さま。」は個人名で、私の知っている人と同じ名前です。よくある名前とは思いますが、個人が特定できるといけませんので伏せ字にしておきます。

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太古の記憶

 その夢は、唐突に始まり、唐突にさめた。
 憶えている情報は数少ない。私はその建物から出たことがないので、地理的なことはよくわからない。
 山の中。しかし、山奥なわけではなさそうだった。川が流れている。
 石のようなもので作られた神殿のような建物。階段はあるが、上の階へあがるにはエレベーターがある。
 エレベーターは電気仕掛けではなく、磁力を利用したものである。
 板の下で、小さな爆発?を起こさせるようにして、その反動で上に上がる。
 その日の朝は、ミルク色の深い霧に包まれていた。
 川のせせらぎがかすかに聞こえる。吹き抜けとなった階下が見える。
 しんと静まりかえった建物の中、見えない何かを見ようと目を凝らしている自分がいた。

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通信世界での出会い

 もう、はっきり憶えていない。何が、きっかけで私はSさんとメールを交わしたのだろう・・・。
 そして、どうして、彼と関わりがあると思ったのだろう。
 Sさんが開いたパソコン通信内のパティオで、彼の仲間と出会った。
 驚いた。私が見た夢を知っている人がいる。それを不思議と思わない人がいる。
 言葉を交わすたびに、質問を繰り返すたびに、彼らの記憶と私の記憶は重なっていく。
 疑った。偶然だと思った。これはお遊び。新人さんをからかう、お遊びだとも思った。
 しかし。こちらから、提供しない情報を何故、彼らは私の前に提示するのか。
 偶然という確率を超えた事実。偶然という名の必然。

 S
さんとPさん。私は、彼らを知っていた。彼らと出逢う前から。

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プロローグ~夢を見ること~

 総天然色で、時にはSF、時には神話、時には歴史叙情詩。その主人公になったり、少女になったり、神になったり青年になったり、夢の中の私は忙しい。
 夢は夢でしかない。けれど、時々不思議なことがおこる。それは、夢のはずなのに、現実であったりすることだ。
 私は夢の中で、ある人達に出会った。その人達も私も、夢を見る時々で年齢も身分も違う。そして、その人達は現実にこの世にいた。思いも寄らぬ、出会いに、驚嘆すると共に、人の「縁~えにし~」の深さを思った。
 それは、ちょっとだけミステリー
 ちょっとだけファンタジー
 ちょっとだけノスタルジー
そして、恋心20%の友情でもあった。

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